「筋トレしているのに、なかなか筋肉が増えない…」
そんな悩みを抱える人は多いものです。実は、筋肉をつけるにはただトレーニングするだけでは不十分。食事・睡眠・トレーニング方法・休養など、いくつかの要素をバランス良く整える必要があります。
この記事では、科学的根拠に基づいた「筋肉をつける方法5選」をご紹介します。
1. 正しいフォームで筋トレを行う
まず最も大切なのは「正しいフォーム」でトレーニングすること。
どんなに重い負荷をかけても、フォームが崩れていると狙った筋肉に刺激が入らず、ケガのリスクも高まります。
たとえばスクワットなら、背中を丸めずに胸を張り、膝がつま先より前に出ないように意識。ベンチプレスなら肩甲骨を寄せ、バーを胸の真ん中に下ろすことがポイントです。
初心者のうちは鏡でフォームを確認したり、動画で撮影してチェックすると効率的。正しいフォームこそが、筋肉を育てる“土台”になります。
【参考:日本トレーニング指導者協会(JATI)「基本動作の重要性」】
2. 筋トレの「頻度」と「負荷」を最適化する
筋肉をつけるには、「筋肉に負荷を与え、回復させ、超回復で成長させる」サイクルが欠かせません。
おすすめは、1部位につき週2回程度の頻度。
筋肉が完全に回復するのに48〜72時間かかるため、連続で同じ部位を鍛えるのはNGです。
負荷は「限界まであと2〜3回で上がらなくなる重さ」が理想。10回×3セットを目安に、徐々に重量を増やす“漸進的過負荷(オーバーロード)”を意識しましょう。
【参考:American College of Sports Medicine「Progressive Resistance Training」】
3. タンパク質をしっかり摂取する
筋肉を作る原料は「タンパク質」です。トレーニングしてもタンパク質が足りなければ、筋肉は修復・成長できません。
目安は 体重1kgあたり1.6〜2.0g。
例えば体重70kgなら、1日あたり112〜140gのタンパク質を摂るのが理想です。
おすすめの食品:
- 鶏むね肉、卵、魚、大豆製品(納豆・豆腐)
- プロテイン(ホエイやソイ)
特にトレーニング後30分以内の「ゴールデンタイム」に摂取すると、筋肉合成が高まります。
【参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準2025年版」】
4. 睡眠と休養をしっかり取る
筋肉はトレーニング中ではなく、休んでいるときに成長します。
筋肉の修復を促す「成長ホルモン」は、睡眠中に多く分泌されるため、睡眠の質が非常に重要です。
理想は1日7〜8時間の睡眠。特に入眠後3時間の「ノンレム睡眠」が深く取れると、成長ホルモンがしっかり分泌されます。
また、筋肉痛が強い日や疲労が溜まっている日は、思い切って休むことも大切。休養をとることで、次のトレーニング効率が上がります。
【参考:国立健康・栄養研究所「運動と休養の関係」】
5. 継続できる習慣を作る
筋肉をつける最大のコツは「継続」です。
短期間で大きな変化を求めるよりも、週3〜4回を無理なく続ける方が確実に成果につながります。
モチベーション維持のために:
- トレーニング記録をつける
- 月ごとに体の写真を撮って変化を可視化する
- ジム仲間やSNSで報告して刺激をもらう
小さな積み重ねが、1年後の大きな変化を生みます。
継続こそが、最強の筋トレメソッドです。
まとめ|筋肉をつけるには「正しい努力」をコツコツと
筋肉を効率よくつけるには、以下の5つを意識しましょう。
- 正しいフォームで鍛える
- 頻度と負荷を最適化する
- タンパク質をしっかり摂る
- 睡眠・休養を十分にとる
- 継続できる習慣を作る
どれか一つでも欠けると、筋肉は思うように成長しません。
「トレーニング+食事+休養」の三本柱を意識して、理想の体を手に入れましょう。
🔍 参考文献
- 日本トレーニング指導者協会(JATI)「トレーニングフォームの基本」
- American College of Sports Medicine「Progressive Resistance Training」
- 厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2025年版)』
- 国立健康・栄養研究所「運動と休養の関係」

コメント